突発性難聴とは、原因不明にある日突然にたいていは片側の難聴になる病気です。耳鳴りやめまいを伴うこともあります。
診断 問診および聴力検査での難聴の確認、他の疾患を除外できれば、突発性難聴と診断されます。
治療 できれば発症から3日以内、遅くとも1週間以内に治療を開始しないと改善率が低くなると言われています。1か月を経過してしまうと普通は改善しない場合がほとんどです。治療法は軽症例では一般的にステロイド剤、ビタミンB12(メチコバール)、神経代謝賦活剤(アデホス)の内服で経過を見ますが、改善してこない方や中等症以上の方は入院での治療(ステロイド剤の大量点滴、プロスタグランジン製剤やビタミン剤、神経代謝賦活剤の点滴、ステロイド鼓室内投与、高圧酸素治療など)をおすすめしています。唯一、ステロイド治療のみがエビデンスがありますが、たいていはその他の薬剤や治療を組み合わせて治療している場合が多いです。ご希望の方は、横須賀共済病院やうわまち病院を紹介しています。
稀に、突発性難聴のような症状から発症する聴神経腫瘍の患者さんもいますので、ご希望の方はMRIを撮っています。